⇒De qui s'agit-il ? 
アンリ・カルティエ=ブレッソン 知られざる全貌

行ってきました。ブレッソン。最終日ともあって人がたくさん。なかなかゆっくり見る事が出来なかった。けどもブレッソンの写真集成で見たものがやっぱり多かったので、すいすいと、少し流し気味に見て回りました。オリジナル(ヴィンテージ?)プリントのやつはまじまじと見入ってましたけど。プリンターさん凄いんだなぁと。
ブレッソンよりも東京国立近代美術館で同時にやっていたアンリ・ミショーの展示のほうが、僕は興味を持てました。抽象画にはあんまり興味が無かったんだけど、オルダス・ハクスリーの『知覚の扉』を読んで以来、ああいうものが少しだけ理解出来る様になってきたのです。はじめは知覚の扉との接点は感じてなかったんだけど、絵を見てると、不思議と納得出来るものが多くて、そして最後にメスカリン服用時の絵を発見してああなるほど、と。
ミショーが言うには『無意識で筆を持つと、必ず人間の顔になってしまう』ってな言葉がやけに突き刺さります。ムーブマン然り、メスカリン然り、一切が繋がっている事がよくわかる一言だなぁと思いました。
表現の手法、アプローチはぜんぜん違うブレッソンとミショーだけど、突き詰めると結局は同じ所で帰結するんじゃないかなぁと思いながら、美術館をあとにしました。