What a Wonderful World

What a Wonderful World

この曲をしっかり聞くと泣いてしまう。なんともないことばかり言っているのに、こんなにも素晴らしいって言えるなんて。どれだけ幸せなことなんだろう。工場と煙突の間で生まれたようなものだから、人工的な海しか見たことが無かったし、山なんてどこを見渡しても無かったのだ。この歌で歌われるような景色はどこにも無かったのだ。

京都に来て思うのが、京都が山に囲まれていて良かったなってこと。夏は暑いし冬は寒いし海も無いけど、ただ学校に行く途中でも、どこに居ても絶対に山が見える京都。これって結構素晴らしいことじゃないかしら。秋口になれば段々と赤くなっていくし、春になれば緑が眩しいくらいだ。なんて素敵なところなんだろう。4年居てもまだ飽きないこの山々、緑、自然。素敵過ぎる。

物は考えよう、なんて言って刹那に向上心溢れたとしても、としてもで片付けてしまう諦観というか厭世というか、そういうものが抜けない。まさに躁鬱。総宇宙。そして小宇宙。大きな世界の中心にあるがしかし。原因もきっとコスモなのだ。そうだ。ああ。

朝5時半に明日に架ける橋を聞いて泣くのは朝日が眩しいからではなくて、単に4時あたりから飲みだしたお酒が回っているだけなのである。そこに何の嫌悪感も抱けない自分はいよいよなのかと思ってしまう。夜と朝の境界線が無くなる感覚。遮光性の高いカーテンは朝を遠ざけるし体内時計も狂いかけてる。それで感覚自体も麻痺して来ているから尚更朝と夜の区別が出来なくなっている。温室で育つ植物はこんな感じなのかしら。

そういえばハチクロのアニメが再開したようで。嬉しいですね。