あれだけの幸福を維持したいのならばこれくらいの憂鬱を軽く飲み込めないと進むことなんて出来ないさ。ただ、絶対的多幸感よりも近頃はそろそろ相対的幸福を考えないとどうにもギクシャクしてしまうような気がする。旅人になれるほど心は強く無い。せいぜい遠出の長期旅行が関の山で、いつかは家に帰れる、という安心が無いと結局どこにも行けないのだ。そんなもんだ。

グレーに染まった気持ちを払拭することがなかなか出来ず、気が付けば伝播してる。
健康に悪過ぎる。何も無ければ良い、なんてもう言えないんだけど、そういう思いがないわけでもない。けどさ、ずっとそうやって色々見逃して来たことをもう痛感し過ぎているからさ、そういうわけにもいかんのだよ。リスクがでか過ぎる。とりあえず物差しを変えてスケールをでかくして、どっかに転がっている幸福材料を拾い集めて切り抜けるしか無い。晴れない空は無い。