安ワイン

BLOOD THE LAST VAMPIRE [DVD]

BLOOD THE LAST VAMPIRE [DVD]

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 [DVD]

ガメラ3 邪神<イリス>覚醒 [DVD]

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 7 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 8 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 8 (クイーンズコミックス)

今日見た聴いた読んだもん。

BLOODは作画とアクションは良いんだけど、物語の筋に何の興味を持てば良いのか分からないくらい不鮮明。興味を持たせる気があるのかと思ってしまうぐらい。プロダクションIGの技術力、表現力には脱帽するけれど、脚本が終わってる。単発に弱いのか。今夏?上映予定の攻殻の話には期待したい。ってもGISなりイノセンスなり、時間軸意識したのかどうか分からないけど、テレビ放送のSACのほうが秀逸だったのは言う迄も無い。

ガメラは3よりも2のレギオン襲来のほうが秀逸。なにせイリスのデザインがしょぼい。ガメラゴジラを同一視する人が多いかもしれないけれど、ぜんぜん違います。たぶんゴジラシリーズはデストロイヤで終わっています。それ以前もメカゴジラに人が乗ったりして、ウルトラマン的要素が強いんです。ビオランテ、デストロイヤまでなら我慢出来ます。が、ミレニアムやらファイナルウォーズやらはゴジラの本質的なものを見失ってる気がしてあまり響きません。人とゴジラが密接になりすぎていて、なんのためにゴジラが出て来たのか分からなくなっています。アメリゴジラアメリカで暴れるのは納得出来ます。妙な社会性を取り入れようとは思っていませんが、まぁ、余談ですね。しかしガメラは違います。ガメラは人を救う前提で動いていますし、まったく納得出来ませんが、彼は地球を救う為に存在しているようなのです。演出としてはあれは今という時間軸に固執しているし、美術も今を如何にリアルに表現するかってなとこに尽力しています。ゴジラはその点では弱過ぎます。余談ですが、今回のガメラ3の最終決戦場は京都なのですが、あの配置を見る限り、もし仮にリアルにガメラがあそこで戦っていたらぼくの住んでいるマンションはぺちゃんこになっています。

ハチクロの最後の頁が好きな人は多いと思う。誰が主人公ということもなく、この漫画は登場人物すべてが主人公になれるし、共通項も多いし、それぞれの魅力が分散されてちりばめられている。話の内容がどうのこうのは別にしたとしても、こうゆうような描き方が出来る人ってそんなに多くないんでない?と思う。完璧に出来るのは浦沢さんだと思いますが。7と8は竹本くんが自分探しの旅に出てひとつ大きくなって帰ってくるところ。竹本くんに自分を重ねる人は多いと思う。それ以外の登場人物は某か才を見出していて、作者はそこにクローズアップしないから。本筋としてははぐちゃんが主人公として捕らえられていそうなのに、本当は竹本くんが主人公なんじゃないかなーなんて思ったり。が、読み手によっては山田さんが主人公じゃないか、真山が云々、なんて。こゆよな漫画描けるのは凄い。僕は森田さんが大好きです。が間宮さんも好きです。映画がこけそうで怖くてなりません。

テルーの唄は最初の歌いだしが好きで好きで。先日テレビで放映されたもののけ姫の最後にWEB上で公開されたのよりもカットの多いバージョンがお披露目になりました。あれを見て思ったのは、ごろーさんははやお氏が今迄描いて来た人の絵の模写は上手いけど、それがズームアップされると若干違ってくるような気がします。はやお氏のほうは茶目っ気があったのに対し、ごろーさんの場合は妙に意思が強く、若さを感じます。今作においてそれはメリットになるんではないかなぁなんて思っている。だけども父も息子も、意地悪い男の顔を描いたら、もう本当に凄く似ているのが面白い。似てるってのも、はやお氏が描いたナウシカの道化にすごく似てるんです。見比べてみてください。麻薬売りとウサギと呼ばれる二人のはず確か。本当にもう凄く似てるから。
今作は外れないと確信しています。公開されたらいの一番に見に行くことでしょう。


以上。満月見ることなく安いワインで暗い部屋にぽつんと。母の日に少し泣く。