酒と

旨い酒を飲むならほろ酔いでいいのだけどそういう環境も少なくて、実家で飲む酒はアテもまばらでいつも酔う酒しか飲まなくなる。第一金が無いし。食材も少ない。ビアサーバーがあって無尽蔵に飲めるのであればそれなりのあても用意するけども、お酒がころころ変わるこの環境では何を作ろうという気持ちもなかなか生まれてこない。

えー酒を飲むのであれば少しお金はたいて鳥せいにでも行こう。

兼ねてから言うように実家は記録の宝庫で何か思い出そうと無理をする癖が未だに抜けきっていない。記憶は主に人と場所、音楽に依拠していて、何かひとつでもそのフレーズに引っかかると関係性を持った語句を全て思い出してしまっていっぱいになる。がしかし、以前ほどその記憶に支配されることは減ってきているみたいで、純粋に記憶に成り下がっていることも多い。どんどん記録がファンタジーになっていく。それもそれで良かろう。今も今でファンタジーであるわけだし。寂しい気持ちもある。けどどこか別次元でそれを考えている。悲しいのかどうかもはや分からないけれど、全てが処理を終わってしまっているようで、図鑑を読んでいるようなもんだ。ため息を吐いてああだこうだ言って。当時一番なりたくなかった奴が当時の記録を読んでいる。

っても今だ。今だ。

リアルに色々と考えるのだけど、昔はこの奇妙な苗字に少しの誇りを持ち、絶対に隆盛を極めてやるぞーなんて思っていたけど、今自分のことを考えてみると実はそんなところに興味がなくなってしまっていて、寧ろ逆に血筋なり歴史なりは全て滅んでしまえば良いのにとすら思ってしまう。近しい人への反発でもある。そして自分のやりたいこととも関係している。

思うところが少しまだあるのだけど戯言として処理します。
余談ですが戯言に私的ゲドの見解を述べてます。ネタバレ要素多く含むので未見の人はご容赦いただけますようお願いします。