平沢に鳥肌る

映画を見ました。ふたつ。
本来ならもうひとつ見る予定だったんだけど、テンションがまるで違ったので断念。雨だけども伏見桃山まで行って鳥せいでえー酒をくらって帰る。あそこちょっと値段高いけど、その分、日本酒ばっかり飲むから結局そこまで値段張らないのよね。いっても二人で一万円弱。だいたいいつもそんな感じ。しかしあそこの蔵出し生原酒は美味いな。実に美味い。あと豆腐も美味いな。数ヶ月に一回はあそこに行かないと気が済まないな。


で、見た映画は何かと言いますと、
『パプリカ』 今敏監督作品
http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/site/home.html

『ゆれる』 西川美和監督作品
http://www.yureru.com/splash.html

の二つをみなみ会館で見てきました。
(つかパプリカがみなみ会館でしかやってないってのが凄い)


『パプリカ』について
東京ゴッドファーザーもそうなんだけど、やっぱり今監督の映画作品のOPが非常に好きなんです。今回のもかなり作り込まれてて見てて鳥肌が立ちそうになる。なんであんな動きが考えられるんだろう。鳥肌が立つ。バックの平沢音楽もいつも通りしっくりマッチしているし。
話の内容については、夢に侵入を試みたり、その夢を犯したり、夢は夢だけで終わる事なく、覚醒している状態の人間にも影響を及ぼしてしまうとゆーのがお話の基本。見ているうちにどうしても攻殻機動隊が頭から離れなくなって、夢や意識への介入ってことだけをネタにするなら攻殻機動隊のほうが面白いんじゃないのん?なんて思ってしまった。
ただ、誇大妄想癖のある精神障害者の夢の描写と複数の人間の夢を行き来する描写は、なんだか、もう。凄い。夢を行き来することと、夢について思い出して、いざ夢を映像化しようか、って考えたら確かに今監督が作ったあの描写しかでてこないよなーなんて思ってしまう程、リアル。リアルっていうとなんか変だけど、非常に納得してしまう感じなのです。あれって凄い。凄い。
話の筋についてたまによく分からないことがあって、ちょっと腑に落ちない点が幾つかあったりする。もっかい見たら納得出来るんだろか。ちょっともっかい見て改めて考え直してみたい。
しかしあれだ、平沢音楽が凄い。鳥肌が立つ。映画館であれを聴けるってことがなんだかもう感動。


で、あと『ゆれる』について
まずヒロイン役の真木よう子がだいぶ適役。香川照之もだいぶ適役なのだけど、それ以上に彼女独特のイモ臭さ(演出に因るところも大きい。そう考えると細々した演出もかなーり秀逸なのですね。)がピッタリすぎる。香川さんはどっかイってる風で少し怖かった。あのイってる感じがかなり濃過ぎてそれ以外の細かい演技が見え難くなってる気がして少し残念。オダギリは相変わらず素敵。新井浩文のあの普通な感じは新鮮。でもやっぱ目が怖い。田舎ヤンキーやらせたらとなりに出る奴は居ないな。映画としてはうまくまとまっていて見やすかったと思う。けどあれは小説で読んだ方が面白いのかもしれない。


本当ならそのあとに『海での話』を見ようと思っていたんだけど、どうにもパプリカのあとでは空気が違い過ぎて断念。おそらくビデオで見る事になりそう。予告だけ見たけど、スピッツの曲が多過ぎて何か違和感が。あとああいう感じの宮崎あおいはあまり好きではないのです。
今後の作品で気になるのは、
ダーウィンの悪夢
http://www.darwin-movie.jp/
ドキュメンタリー映画。詳しい情報はサイトに載っていますので。


映画を見る前に美容院にいってこの前のデータを納品する。とりあえずあがりを見てもらう。不安だったけどかなり喜んでくれたみたい。嬉しい。とりあえず年内のお仕事は完了。年明けにまだ少しこのお仕事は続くんだけども。撮影してみて思ったけど、やっぱり色んなことに挑戦してみないとなかなか成長しないんだなってのを痛感しました。今回の一件は技術云々の成長だけでなく、写真をやるってことが、本当に少しだけだけど垣間見えたような気がして、とても貴重な体験だったと思う。自分のなかで何かが変わったような気がします。何かが。



パプリカ オリジナルサウンドトラック

パプリカ オリジナルサウンドトラック

勢い余って購入。白虎野の狼のショートPVも入ってる。白虎野の狼よりもパレードのサイコな感じの方が好き。昨日からエンドレスで聴き続けている。