堕落論 (新潮文庫)

堕落論 (新潮文庫)

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ひとつの線があって、なかなかそこは飛び越えることが出来ない。飛び越えようとしている時点で、その線に絡めとられてしまっている、のだと思う。故に底には到底達し得ないのだと。狂人となった彼は堕落したのだろか。彼にはその自覚が無いけれど、所謂そうゆう存在になってしまった、成り果ててしまった。あれは堕落なのだろうか。自ら堕落するのは、その線があるために出来ない。意識せずとも、狂人になってしまった、のなら、彼は堕落し切れたのではなかろうか。っても、劇中の人間だけども。

数年ぶりに読み返してみて、初めて読んだ当時の事を思い出す。どこか許されたようなそんな感じがした。それから今に至る迄それはなかなか剥離しなくって、薄まってはいるけれど、まだ底のほうで燻っている。所謂『青葉の滝』なんてもんを本気で望み出しているあたり、少しはまともになったのかもしれないけれども。ヨシ子さんの下りは、なんだか、もう、痛い。そうなのね、そうなのよね、と、状況はまったく違いますがね。ハハ。

「『訪問(ヴイジット)』の能力が無い。」てな一説に深く頷く。ウムウム。


FOUR SEASONS

FOUR SEASONS

LOVE SOUCEの歌詞がいつも笑えない。けどあんなに明るく唄っている。
それが凄い。僕は無理。後々しんどい。