存在がどーの言うんだったら対処のしようがあるけれど、それがイメージだったんなら、なかなかどうにも出来ない。自分を責めるしか無い。なんででてきたんだ、と。口では軽くあしらうものの、実際深く考えようとするとすぐに凍結してしまって、なかなか奥深く迄考えを及ぼそうとしない。そのまま分離する事を待っているようだ。経験、としてそのカテゴリーは残ったんだけど、実際そのなかは既にカラッポで、次の居住者を温かく迎え入れる準備があるかどうかは疑わしい。存在、ならばどうにでも出来よう。ただ、それは実体がないのだ。もし仮に、なんて考えたとしても実体ではなく、それに付随したイメージでしかない。最早過去として処理しているからこそイメージと言える、筈なのに、なかなかそこを理解しようとしない。時間が止まっている。

時間が止まっている。そう、この部屋の時間も止まっている。既に断片的にすら思い出せないような記録の山が、今となってはなにか得体の知れない大きなヨドミ?のようなものになっている。証言すら灰色になってしまっていて、それを見て過去を見つけてしまうくらいだ。最早実体は風化してしまっているのだ。のに、残るヨドミ、イメージ。

もっとこの場所を掘らなければ。拠点を作らねば。