ぼくのなつやすみ

台風が来て風が変わって、涼しいというよりも肌寒い感じになっている。これも一過性のもののようで、幾日かしたらまた残暑が厳しくなる模様。今夏首都圏に産まれた蝉は非常に不遇であるなぁと毎日思う。良い連れは出来たかね。この時分の寒暖差ってホント身体に悪い。間違いなく体調を崩す。その隙間をインフルなんとかが狙ってるようで地味に戦々恐々としている。大丈夫かしら、5人に1人て。

明日から高速道路料金無料化に向けて国が動いたり、国旗を半分に分けて自分の政党の旗にしたり、ワールドカップの試合前には国歌を詠うけど祝い事の時には詠わなくなったり、詠う人を責めたり。個人的に利用価値皆無の戦没者慰霊新施設を作ったり。金ぴかの指輪をした天パーの人が日本の代表になったり。

今までマジョリティだと思っていた考え(あくまで個人的に、というか、半ば自信過剰とも言えるかも知れないけれど)が一夜にしてマイノリティに陥ったような錯覚?は怖い。自嘲気味に嘯いていた数々の冗談が真に受けられそうな現実が近くにあったことを初めて知る愚かさ。これも勉強ですね、慎みます。さて。



夏休み、とうよりも休みと休みの間を強引に繋げて長めの連休を勝ち取りました。前半は前述した関西外遊。後半は内容が濃かったです。数年ぶりの家族旅行と音霊


家族旅行。
熱海へ。家の仕事柄、今まで家族旅行というのは数える程も無かったのでとても新鮮。歳も歳なのでそこそこ贅沢な場所に泊まってきた。部屋の感じはアクオスとかビエラのCMに出てきそうな感じのところ。15畳くらいあって広いベランダ。下には併設された海に向かうひらけたゴルフ場。ベランダの橋には、そこからも室内からも自由に行き来出来る露天風呂があって、浴槽に浸かりながら空を見ることも出来るし、源泉掛け流しなのでその湧き出る音を聞きながらベランダでボケーと過ごすことも出来る。八月も終わりだったのでクマゼミの声はひとつ小さくなっていて、ヒグラシの鳴き声が目立つ。それに合わせる様に細い鈴虫の鳴き声がちらほら。そのベランダはとても贅沢であった。夜も夜で星が綺麗で、その光が遠く稜線の陰影を綺麗に映し出してる。海と陸の境目もうっすらだけど見える。この光景、なんて贅沢なんだろう!と調子に乗って飲んでいたら、そのまま寝てしまって虫の餌食に。次の日はかゆみと二日酔いの為、最悪な体調で過ごすことになりました。が、身体が溶けそうなくらい良い時間だった。

音霊
逗子海岸浜辺すぐ側にそびえる黒いハコは異様な風景。天気は予報では曇り雨と微妙な感じだったけど、実際はカンカン照りの大夏でした。フルカワミキ可愛い。けどとてもゴリゴリしていた。目当てはやっぱりDEDE MOUSE。なんだけど演奏は30分くらいで終わってしまった。が、たぶんそれ以上続けたら失神するひとが出るんじゃないかってくらいのテンションだった。とても厳かに待ち飲んでいたけど、あっちゅーまに終わってしまった。続くFPMもDAISHI DANCEも食わず嫌いだったが、なんだかんだやっぱり素敵。気が付けば開始12時終了21時の9時間、ほぼ立ちっ放し踊りっ放し。良いもんも悪いもんも全部全部吹き出て、終わった後は憔悴しきった感じ。最高のリフレッシュタイム。惜しむらくは自身が水着装備でなかったこと。連れは水着装備で人が変わる毎に海に飛び込んでいった。その間僕は荷物持ち。水着を着てこなかった自分をはじめは責める程度で収まったものの、なんか、だんだん、理不尽だけど、『ずりぃ』とさえ思ってしまう程心地良さそうだった。来年は絶対水着で行く。こういう遊びはやっぱり楽しいな。次の日二日酔いの懸念があったけど、汗で吹き飛んでたみたい。ただ筋肉痛、特に首はどうにもならないぐらいバキバキになってた。楽しかった。



学生の時よりも短かったけど濃密に夏を楽しむことが出来た。とても良い経験だった。