20060821
在横浜中に得たものは地味に多く、それを噛み締めて、そして吐き捨てるように、自分を高めるように、酒を飲んでいる。ずーっと冷蔵庫にひめられていたシャンパンを空にあける。長いこと眠っていたせいか、コルクは勢いよく飛び、二つ先の屋根をカーンと乾いた音で鳴らしていた。もし仮にこれが何かの祝い事用に長いことうちに貯蔵されていたものであったのならば少し申し訳ないとも思ったけれど、もはやそんなはどうでもいいような域に達していたのであえて無視することにした。

閉塞的だった。誰かに会うのも何をするのも。そこで息してるだけで結局は充分だった。未来もないし、集められる過去も多くは無かった。ふらふらと、だけど憤りを感じながら生活していた。変えることの必要性、そしてその手段は分かっていたけどグレーゾーンに浸っていたかった。それまでにあった少しだけの行動力に期待したかった。

たたみかける情報、今も昔も。やんなる。が、シャンパンはあけた。
勢いがある。笑ってしまうくらいに、そして後に考えると怖いほどの。
プラッチックの天井に穴が開いた。あんなに頑丈そうだったのに。
思っているより人間ってば強いらしい。
それでどこまで生きれるのか。

知ったことか。やれるまでやればいい。幸い、ひとつ前に進むと怖いものは無いらしい。
吉と出るか凶と出るか。わからんが勝負する瞬間はいつだって楽しい。


あ、勝負にはなってないか。





とにかく笑え、笑え!


追記
脅迫的に明るさに転じようとする自分が居る。二極化から避けられない自分が居る。そこを超越した自分が何か仙人のように思えてきて結局僕はその手前で苦悩し果てるんではないかと考えてしまう。
これだあれだ、と決定する前の分からないというのを第三の選択肢として考えていたけど当たり前のことだけどそれは経過であり結果決定ではなかったのだ。わからんもんはわからん、がしかしそれでそうなるよってのを考えてなかっただけなのだ。自分は自分の考えを広げるよりも、他の人の意見に反対しつつ裏で許容を広げるほか自分の世界を展開していく術が見つからない、というか今迄そうしてきすぎたような気がする。