年の所為、とはいえ、なかなか理解や納得が出来ずにもやもやしていたことがある。仕方ないか、って自分を諭しながら接していたのが確か去年の夏。それでも話はちゃんと聞かなきゃいけないと思って、祭りの行列を一緒に眺めながら、ただひたすら頷いていた。同じ事を何回も聞かれても、何回も同じ様に答えた。

正月にまた会って、話をして、聞いて、やいのやいの言いながら、それはそれで少し楽しかった。けどもやっぱり状態は良くならないみたいで、家の状況もあったし、春過ぎくらいに施設に入る事になったみたい。

今回帰ってきて、空いた部屋から要らない荷物やら何やらを整理したみたいで、そこから出たゴミが家にあった。たくさんありすぎてまだ処理出来なかったみたい。たくさんのビニール袋が転がってて、そのうえにホワイトボードが2つ、コルクボードが1つ。おもむろにそれを取り出してみると、忘れちゃ行けない用件みたいなもんがたくさん書かれてた。知ってたんだね。

どんな感じなんだろ。『明日の記憶』なんか見てボロボロ泣いたこともあったけど、あれとはまた少し違う。忘れたくないのに忘れてしまう、時の流れとして自然な風に。ひとりで。こんなこと言う資格なんて全く無いし、非常に無責任な気持ちなんだけども。


ここんとこ、圧倒的な流れを目の当たりにすることが増えて、目を背けたくなる。

それに伴い発生している諸々の出来事のスケールがでかいのか小さいのか見当が付かない。あたり、まだまだ自分は知らない事が多過ぎると痛感する。果たして。